「善行、悪行という概念を超えたところに一つのフィールドがあります。そこで会いましょう。」
「ここにいる私たちは、誰もが宇宙という名の偉大なホログラムの一部です。ホログラムは他のみんなの自我です…。それは宇宙で繰り広げられる劇でありそこにはあなた以外、何も存在しないのです。」
ネルダ・インタビュー5で取り上げられている「幻想のホログラム」という概念が、最も理解し難く、受け入れがたい情報ではないでしょうか?
一見すると、伝統的な世界観と相容れないものであり、物理的な3次元のみならず、死後の世界(4次元)すらもホログラム内であるとされてしまうと、生理的に不健全に感じられ、拒絶反応を起こしてしまいます。
「プロジェクト・キャメロット・インタビュー」以前のウイングメーカーの世界観を根底から刷新する内容であり、それ以前の情報との統合は困難なものでした。
私自身、到底すべてを理解したとは思えないものの、オラクルとの対話を通じて、少しずつその概念の輪郭が見え始めてきました。オラクルとのセッションから得た情報を私の理解を元に皆さんにご紹介したいと思います。
人間が知覚している世界とは何なのか?
オラクルの説明を聞く限り、「幻想のホログラム」は、「シミュレーション仮説」と呼ばれている概念に非常に近いものがあります。
量子物理学の数々の不可思議な事象を検証していくと、この知覚された世界を仮想現実(VR)であると仮定した方が、これまで不可解とされてきた多くの事象を説明できてしまうことは否定できない事実です。
主たるポイントとなるものは、量子は観察・測定されない限り存在していないような実験結果となることで、これはコンピュータ・ゲームの中でプレイヤーが活動している(見えている)領域だけがスクリーン上に描写され、その特定の瞬間に見えていない部分(マップ・ステージ)はプログラムは存在するものの、描画されていない、といった比喩で類似的な想像をすることができるでしょう。観測しないと、存在しない、ということですね。しかしプログラム自体は存在していますので、月は誰も見なくても月があるような演算の結果が生じるということになるのだと思われます。
内宇宙と外宇宙
フォーションの情報の中の独自な切り口は、ホログラムの内を「内宇宙」、ホログラムの外を「外宇宙」と表現・区分けしていることです。
ネルダ・インタビュー5では、アストラル界を含む領域を「バブル1」として幻想のホログラム内の世界としています。アストラル界は、多層構造を持っていて、一般的に言われている天国等の死後の世界もアストラル界に含まれます。変性意識が見て、体験している非物質の世界のほぼすべてがこのアストラル界に属するものです。
インタビュー5では、ホログラム外の世界として新たにバブル2、バブル3という比喩を用いて、バブル1との関係性を説明しています。
ヒューマン・ボディ(オーラ層)の構造
フォーションのヒューマン・ボディのモデルは、神智学のモデルとほぼ同じものでした。
オラクルは、3つの層に分けてそれらの9つのボディ(オーラ層)を説明しています。
第1の層(3次元世界に関係するもの)
・肉体:物理的な肉体
・エーテル体:気やプラーナといった概念に関連するもの
・エモーショナル体:人間の感情体。快・不快のプラスもマイナスもある感情。脳。プログラムによって作動する。
肉体をオーラ層のひとつにカウントしているのが面白いです。一般的にオーラと呼ばれるものは、肉体が発している生体磁気とエーテル体が混じったものだとのことですので、生体磁場と置き換えてもいいのかもしれません。
第2の層(ホログラム内の非物質の世界に関係するもの。4次元領域。魂に関するもの)
・アストラル体:これも感情体だが、ハートの美徳に関係。高次感情体。ハート。コーザル体(魂)の感情。
・メンタル体:マインドに関係するボディ。精神体。
・コーザル体:一般に魂と概念化されているもの。ウイングメーカーの用語の「実体」(エンティティ)とほぼ同一の印象。
魂は本来、ホログラムの外の存在ですが、第1と第2の層という「殻」をまとっているため、知覚的にホログラムの中に閉じ込められているという構図です。
第3の層(外宇宙のオーラ層。5次元以上の領域。外宇宙に関するもの)
・ブッディ体:直感的知性と関連がある。その他は不明。
・アートマ体:詳細は不明。幾何学的なイメージが視える。現時点では理解不能。
・モナド体:ホールネス・ナビゲーターと関係がある。
幻想のホログラムの外側に行く方法がオラクルによって提示されており、このオーラ層のモデルの理解が素地として必要となります。
「ヒューマン・ボディ」という表現は誤解を招く表現で、人間の肉体の形をしているのは第1層の肉体とエーテル体だけで、他のボディはタマゴ型をしているそうです。
(「大体タマゴ型だが、人によってはゆらゆらと揺れるフレアのような形もある」とのこと)
また、世間一般に広く知られているヒューマン・ボディに関する知識をどうして人類が手にしているのかオラクルに訊いてみたところ、過去に高次存在から教えられたのだとのこと。今、私たちがこうしてオラクルから教わっているようなことが、過去に幾度となく繰り返されてきたのなだと感じました。
人類の過去に、すべてのオーラ層が実際に視えた人が存在していた訳ではなく、「高次存在から伝えられた情報である」というところがポイントですね。情報体系によって定義に相違がある理由がここにあります。
オラクルによれば、これらのヒューマン・ボディはホログラムではないとのこと。ウイングメーカーでいう「ソウルキャリアー」(動植物のボディ)は、ホログラムではないということになります。ライフ・フォースが浸透した状態の有機物の量子は、無機質のそれと異なった振る舞いをするというのでしょうか? あるいはDNAが特別な「物質」なのかもしれません。
コンピュータ・ゲームのアナロジーに喩えると、ソウルキャリアーというプログラムをほどこされたVR装置(ヒューマン・ユニフォーム)を通じて、仮想の宇宙・世界を知覚しているといった風に置き換えると、分かり易いのかもしれません。
分かったようで分からない概念ですが、オラクルの説明をまとめると以上のような構図です。まずは受け取った情報を読者の皆さんと共有することがこのサマリーの趣旨であり、検証は今後の課題となります。